新川優愛司会【ESPRIT JAPON】10月10日放送番組見逃し動画を無料視聴する方法！ /世界を魅了する「星のや軽井沢」の原点とは？

＜星野リゾート代表・星野佳路＞

年間利用客数およそ２３０万人。
日本のホテル宿泊客満足度で１位を獲得し、旅行雑誌にも常時、特集が組まれる人気ホテルを運営する一大リゾートグループ『星野リゾート』。
常に新風を巻き起こし、日本の観光業界を牽引する、この星野リゾートの始まりは、１００年以上前に山奥で創業した一軒の温泉旅館だったことをご存知だろうか？
長野県 軽井沢。年間およそ８４０万人もの人々が訪れる日本有数の観光地・軽井沢にその旅館はある。
『星のや 軽井沢』だ。
今回は、１９００年初頭、未開の地だったこの軽井沢を切り開き、巨大観光地へと変貌させた星野家の大胆な発想に迫るとともに、軽井沢の豊かな自然をホテル運営に利用した究極の「エコロジーホテル」その戦略に迫った！

注目すべきエスプリポイント 1 :

星のや軽井沢

東京から新幹線でおよそ１時間、日本を代表するリゾート地・軽井沢。そんな軽井沢に創業１００年を超える老舗温泉旅館がある。
それが「星のや軽井沢」。
今もっとも予約の取れない旅館の一つだ。
川のほとりに連なる客室棟。
地形を活かし、自然に溶け込むリゾートは幻想的な風景を映し出す。
自然との共存、それが星野リゾートの特徴の１つだ。

注目すべきエスプリポイント 2 :

未開の地「軽井沢」

軽井沢は、過ごしやすい気候、そして大自然に恵まれ、別荘地としても人気が高く、今では年間およそ８４０万人もの人々が訪れる日本有数の観光地だが、元々は何もない未開の地だった。
そんな未開の地がなぜ、日本有数の観光地となったのか？
そのきっかけを作ったのが星野温泉旅館。
創設したのは、初代・星野国次。

注目すべきエスプリポイント 3 :

「星野温泉旅館」の誕生

１９００年初頭、当時、製材業を営んでいた、初代・国次は「活火山である浅間山があるなら、温泉が出るのでは」その大胆な閃きから、温泉を掘ることを決意し、掘削を開始する。
しかし、地盤は固く、思うように掘削が捗らない。
さらに、異常気象による豪雨災害、戦争による大恐慌も重なり、資金難のため掘削中止に追い込まれるなど、作業は難航を極めた。
それでも諦めず、“温泉で軽井沢を変える” その信念で掘削を続けること15年。
ついに温泉を掘り当て、星野リゾートの第一歩目となる「星野温泉旅館」を誕生させたのだった。

注目すべきエスプリポイント 4 :

水力発電

創業当時から変わらぬ姿で残され、今では「星のや軽井沢」のシンボルでもある川。
ただ風情をもとめ、残されているわけではない。
実はこの川、水力発電のための貯水池。

注目すべきエスプリポイント 5 :

100年以上前から「ＳＤＧＳ」に取り組む星野温泉旅館

水力発電を作ったのは、２代目・星野嘉政。
初代が築いた温泉のおかげで人が集まるものの、山奥の旅館には電気がなかった。
館内はランプで照らされていたため火事になる恐れもあり、安心できる旅館にするには電気が必要だった。
当時、電力会社から星野温泉旅館へ送電を行うためには莫大な費用であったため、嘉政はあることを考案する。
“ないものは作る” 旅館の近くにある水量が豊かな川を利用して水車を回し、自家発電する水力発電を考案。
電気が無かった問題を水力発電により解決したのだ。
現代は、電力は作るより買う方がはるかにコストが安い。
しかし、星野温泉旅館では、現在も２代目が作り上げた水力発電を運用し、使用する電力のおよそ３割を賄っている。
水力で発電を行うためCO2を排出しない。
これは、世界的に推進される環境保全の取り組みの一つ「ＳＤＧＳ」に繋がるのだ。

注目すべきエスプリポイント 6 :

地域資源を活用した新たな取り組み「エネルギー自給システム」

星野リゾート現代表 4代目・星野佳路は、先代たちが苦労を重ね開拓し、守り続けてきた「自然」をコンセプトに、地域資源を活用した次なる経営のステージへ舵を切っている。
まず一つ目が「エネルギー自給システム」。
先代の知恵を進化させた新たなエネルギー自給システムを導入した。
少ない動力で大きな熱エネルギーを作り出すことができる「ヒートポンプ」を、水力発電の電気で動かし、施設内で利用するお湯を温めたり暖房や冷房などへエネルギーを活用しているのだ。

注目すべきエスプリポイント 7 :

地域資源を活用した新たな取り組み「エコツーリズム」

軽井沢は避暑地ゆえに、夏以外のオフシーズンの稼働率が少なく「避暑地軽井沢」というコンセプトをどう脱却するかがそれまで課題だった。
軽井沢を１年中楽しんでもらうには、どうすればいいのか？
4代目・佳路は、豊かな自然が広がる「軽井沢の森」に目をつけた。
「日本三大野鳥生息地」の一つと呼ばれ、年間約８０種類の野鳥を観察できる軽井沢の森。
また、四季折々の草花が咲き誇り、ツキノワグマやニホンカモシカなど多くの野生生物も息づいている。
そこで星野は、新たな部署として野鳥研究室を設立。
「軽井沢野鳥の森」で様々な生き物を観察する、ネイチャーウォッチングを誕生させた。
現在、野鳥研究室はピッキオと改名し、自然を観光として活用しながら、環境の保全性も確立。
これは『エコツーリズム』と呼ばれ自然と触れ合いながら一緒に保護もできる考えだ。
自然を体験するアクティビティーが子供連れの家族に評判となり、今では年間を通して多くの観光客が訪れるようになった。

注目すべきエスプリポイント 8 :

五感を刺激する四季折々の料理

四季折々の料理が愉しめる「星のや軽井沢」。
料理も旅館の魅力の一つだ。
実はここにも、自然への取り組みが隠されている。

注目すべきエスプリポイント 9 :

リサイクル & エコロジー

料理の際に、どうしても出てしまう食材の切れ端。
ここにも価値を生み出した。
星のや軽井沢では、旅館で出た生ゴミを契約した牧場に持ち込み、生ゴミと牛の排泄物を混ぜて、２ヶ月かけ分解・発酵させ、堆肥を作っている。
この堆肥は無臭でありながら栄養満点。
その堆肥を使用し野菜を育て、収穫。再び料理にして提供。
エコロジーの循環システムを推し進めている。

注目すべきエスプリポイント 10 :

自然をビジネスで守る

身近にある地域資源から新たな魅力を創造し、さらに人と自然が共生していくことで、発展を遂げてきた「星のや軽井沢」。
世界に誇れるエコリゾートを目指し、今後も新たな取り組みに挑戦していく。

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