『今だから、新作ドラマ作ってみました』、第3夜「転・コウ・生」演出の小野見知です。


◇ 駆け抜けろスケジュール
はじめてスタッフがリモート打合せをしたのが4月半ば。その10日後には撮影という、かつてないスピードで制作している今回のドラマ。(いつもは短くても数か月かけて準備します。)

     はじめましてー 本番いきます よーい スタート!

……ほんとこのくらいの体感です。

しかし!誰よりも大変なのはキャストのみなさん。台本が届いた翌日には読み合わせ。その翌日にはもう撮影。セリフたっぷりの3人芝居。

にもかかわらず、さすが百戦錬磨のみなさま。架空の本人役を演じる中で、自分だったら呼び方はこう…、ここはこんな想いを込めたい…などなど、常にアイディアを出して一緒に作りあげて下さいました。

tenkousei4s.jpg

◇ リモートって大変!
では、具体的に出演者のみなさんは現場でどんなことをしていたのでしょうか…。

ヘアメイク(自前の衣装&セルフメイク) ⇒ リハーサル   ⇒  どんなアングルで撮りたいか説明を聞く  ⇒  小道具の配置を確認  ⇒  スマホカメラをセッティング  ⇒  モニター越しにスマホを見せてスタッフがアングルをチェック  ⇒  アングルを修正  ⇒  マイクの確認  ⇒  RECボタンを押す  ⇒  演じる  ⇒  録画を停止   ⇒  モニター越しにスマホを見せてスタッフがチェック  ⇒  次のシーンのリハーサル・・・

これをずっとです。1カット撮るごとに、何度も何度も何度も繰り返してもらいます。
大変!

カメラ位置がずれないように、床にテープで印をつけたり…
(「初めてバミりました」byムロツヨシさん)

カットがかかるたびに、飲食物を補充したり…
(「消えもの準備しまーす」by高橋一生さん)

もうひとりの重要なキャスト、白猫・のえるさんのカットも撮影してくれたり…
(柴咲コウさんの愛猫です)

blogmuro.png
↑この位置からカメラがずれないようにバミってくれました。

blogissei01TWari.png

blogkouTWari.png

blog_noel.png
↑コウさん自ら撮影・珠玉のカット

私たちにできるのは、画面越しに意図や修正点をお伝えすることだけ。映像や音声が途切れたりする中で、演出としていかに簡潔な言葉で伝えるか……。カメラ通話で顔が見えていても、やはりリモートでコミュニケーションをとる難しさを改めて感じました。後にも先にも、自宅のパソコン前であんなに緊張することはないと思います。

いつも以上に手探りのなか、文字通りみんなでつくった今回のドラマがいよいよ今夜放送です。ぜひご覧いただけると嬉しいです!